デニス・シャポバロフの性格は?審判との確執や彼女についても!
良くも悪くも「若い」
シャポバロフを一言で表すとしたら「若い」です。
プレースタイルは非常にアグレッシブであり、常に攻撃の手を緩めません。ノッているときにはスーパーショットを連発し、決まった時や勝った時には派手に喜びます。
18歳でナダルに勝利していることからもテニスの実力は申し分ないと言えるでしょう。
また、単純に強いだけでなく、左利きの片手バックという希少種であったりイケメンであったり、スターとしての華やかさも十分持ち合わせています。
今後ますますファンは増えていくでしょう。
一方で若いがゆえに感情がコントロールできないのか、過去には驚くべき事件を起こしています。
審判の眼にボールを当てた事件
2017年、シャポバロフは17歳にしてデビスカップのカナダ代表に選出されました。
1回戦のイギリス戦では2勝2敗の場面でシングルスで出場し、カイル・エドモンドと試合をしました。
セットカウント0-2とリードを許し迎えた第3セット、1ー1からブレークを許しさらに劣勢となります。
すると次の瞬間、持っていたボールを苛立ちからラケットで吹っ飛ばしたのです。
これがなんと運の悪いこと、審判の眼に直撃してしまいました。
シャポバロフはその場で失格となり、カナダチームとしても敗れることとなりました。
その後シャポバロフはITFから7000ドル(約70万円)の罰金を受けています。
Denis Shapovalov hits chair umpire in the face and gets disqualified || DAVIS CUP 2017 ||
この審判はその後の診察の結果骨折が見つかってしまい手術を受けるという事態にまでなってしまいました。。。
当然ですがシャポバロフは後日直接本人に謝罪に行き、ツイッター上でもこのような反省文を載せています。
— Denis Shapovalov (@denis_shapo) 2017年2月6日
「この行為に弁解の余地はなく、全責任は私にある。」としっかり深く反省を示しています。
これは間違いなくシャポバロフのキャリア最大の失敗であると言えるでしょう。
この事件で当時無名だったシャポバロフのことを知ったテニスファンも多いと思います。(私もそうでした)
彼女
シャポバロフは過去には競泳のオリンピック金メダリストと付き合っていたという噂もありますが、現在の彼女はスウェーデン出身のテニス選手、MIRJAM BJÖRKLUNDさんであると見られています。
やはりアスリートはアスリート同士で付き合うことが多いみたいですね~~
かなりの美人ですね!
アンディ・マレー(マリー)の性格は?数々のエピソードを交えて紹介!
Photo by Carine06
概略
マレーの性格は一言で表すと真面目です。自分の思ったことを歯に衣着せずに発言し、あまり社交辞令とかを言うタイプではありません。彼の試合を見たことがある人は「気性が荒い」「怖い」「いつも独り言を言っている」「愛想が無い」などの印象を持っている人も多いと思います。テニスウェアについても黒や白をベースとした暗めの色を着用することを好み、蛍光色など派手なウェアを着ていることはほとんど見たことがありません。怖い、と思うかもしれませんが、実は妻の出産のためにグランドスラムを棄権するくらい、マレーはとても紳士的で良い性格です。
またマレーはゲームが大好きで、ゲームのし過ぎで恋人と破局したという噂もあります。コロナウィルスでツアーが中断した時のeスポーツ大会で優勝したことも納得できますね!
生い立ち
マレーは3歳の時に元プロテニス選手の母親、ジュディに連れられてテニスを始めました。その後9歳の時に両親が離婚をしたため兄のジェイミーと共に父親に引き取られましたが、テニス面においては常に母親のコーチを受けながら上達しました。アンディは同時並行でサッカーもやっていたのですが、15歳の時に名門サッカークラブからスカウトを受けるほどサッカーにおいても才能溢れる選手でした。
母親のジュディはやがてフェドカップイギリス代表のコーチを務めるほどのコーチ力の持ち主だったので、ジェイミーとアンディを世界を代表するテニス選手に育て上げることに成功しました。
言いたいことははっきり言う
フォニーニに「黙れ!!」
2019年上海マスターズでイタリアのファビオ・フォニーニとの出来事です。ファイナルセットの5-5、競った場面でマレーはアプローチからネットを取りました。ファーストボレーが素晴らしいコースへ行きフォニーニの返球は超チャンスボール。これをマレーは危なげなく決めるわけですが、ボレーを打つ際にフォニーニが大声で叫びました。(相手がボールを打つ際に叫ぶのはマナー違反)これにマレーは腹を立て本人のみならず審判にも抗議します。必死に審判へ抗議してる最中フォニーニもベンチから何やら反論しますが、それに対して「黙れ!!」と言い放ちました。
これはフォニーニがいけません。マレーは正論を述べています。結果的にマレーはこの試合に負けてしまうわけですが、フォニーニにとっても少し後味の悪い勝利となったのではないでしょうか。
0:32あたりからフォニーニに”Shut up!"(黙れ!)と言っています。
Heated Exchange Between Andy Murray And Fabio Fognini! | Shanghai 2019 Day 3
「君のことを好きな人は誰もいない」
2015年のBMWオープンの試合中にはチェコのルーカス・ロソルに「ツアーで君のことを好きな人は誰もいない。全員が君のことを嫌いだ。」という驚くべき発言をしています。なぜこのような発言をするに至ったかというと、チェンジコートの際ロソルはマレーに肩をぶつけたにも関わらず謝らなかったからです。それだけで?と思うかもしれませんが、実はロソルはナダルとも同じようなトラブルを起こすなど普段からコートマナーの悪い選手なんですよね。マレーがこのように怒るのも無理はないと思います。
Murray to Rosol "No one likes you on the tour"
しかし改めて見てみると、いくらムカついていても対戦相手に直接このような発言ができるマレーはすごいですね。陰で悪口を言わず直接言うのは彼らしいなと思います。
デルポトロとの小喧嘩
2008年のローマ大会ではアルゼンチンのファンマルティン・デルポトロとちょっとした喧嘩をしています。この試合中、マレーはデルポトロが身体をめがけて打ってきたショットに対してデルポトロが謝らなかったことに腹を立てていました。そこでチェンジコートの際にそれについて述べたところ、デルポトロが「君と君の母親はいつも同じだな」(マレーの母親はいつも客席から大声で応援してうるさいと有名)とマレーの母親を持ち出し反論したのです。これにますます怒ったマレーは審判からなだめられていますが、「受け入れがたい」としっかり自分の意見を言っていますね。これはマレーもデルポトロも双方がいけないですね。デルポトロが謝罪しないのも良くないですが身体をめがけてボールを打つのはルール違反ではないわけで、マレーがそれに対して文句を言うのは筋違いかなあと思います。一方のデルポトロも母親について文句を言いたければアンディにではなく母親本人に直接言えばいいのにと思ったりします。
13:00あたりからです。
Top 10 On-Court ATP Tennis Arguments!
「勝ったらイギリス人、負けたらスコットランド人」
マレーはイギリスのスコットランド出身です。我々日本人からすると理解しづらいですが、イギリスという国は4つの州がそれぞれ州のプライドのようなものを持っています。錦織圭が北海道出身だろうが沖縄出身だろうが島根出身だろうがあまり気にしない日本人は多いと思いますが、イギリス人にとってマレーが「スコットランド人」であるか「イングランド人」であるかは大きな違いです。サッカーやラグビーでは4つの州が別々のチームとして出てるくらいですしね。このようにイギリスは民族間対立が根深いわけですが、2006年にサッカーのワールドカップを控えた時期、「どのチームを応援する?」と聞かれたマレーは「イングランド以外ならどこでも」と答えたと報道されてしまいました。さらに2014年スコットランド独立投票の際、マレーはツイッター上で独立支持を表明しています。
Huge day for Scotland today! no campaign negativity last few days totally swayed my view on it. excited to see the outcome. lets do this!
— Andy Murray (@andy_murray) 2014年9月18日
このようなことからイングランド人はマレーについて「勝ったらイギリス人、負けたらスコットランド人」と皮肉めいたジョークを言っていただとか。今でこそイギリス人みんなから愛されているマレーですが、これまで国民との間に確執のようなものがあり複雑な立場で様々なプレッシャーと闘ってきたと言えるでしょう。
マレーの立場やイギリスの問題についてさらに詳しく知りたい方はこちら↓
男女平等の意識
マレーは自身のウェブサイトにこんなことを書いています。
「僕がフェミニストになったかって?もしフェミニストであるってことが、女性が男性と同等に扱われるようになるため戦うということなら、ああ、たぶんそうなんだろうね。」
このように、マレーは男女同権意識の強いアスリートとして好感を集めています。以下ではいくつかこれに纏わるエピソードを紹介します。
異例の女性コーチを採用
ジュニア時代に母親のコーチを受けた経歴があることから女性のコーチに抵抗心が少ないようで、マレーは2014年、女子元世界ランク1位のアメリー・モーレスモをコーチに雇いました。当時のマレーは既に2つのグランドスラムタイトルを誇る世界5位であり、そのような男子トッププレーヤーが女性をコーチに雇うのは異例のことでした。これについてファンの間では様々な意見が出ましたが、マレーはあくまでも優れた人を雇うのであって、性別は必ずしも関係ないというスタンスを貫きました。実際に2015年の全豪オープンで決勝に勝ち進んだ際のコート上で勝利インタビューで、「僕が彼女をコーチにした時、多くの人が批判をした。しかしこの大会で僕らは、女性でも素晴らしいコーチになれることを証明できたと思う。」と述べました。なんてかっこいい!(*'v^*)ステキ♪
記者の質問を訂正
2017年のウィンブルドンでは準々決勝でアメリカのサム・クエリー敗れた後、記者からのインタビューでクエリーについて「2009年以来、グランドスラム大会の準決勝に進んだ初のアメリカ人プレーヤー」としつつ質問が始まりました。これに対しマレーは「(初の)「男子」プレーヤー」だと訂正しました。実際にアメリカ女子ではウィリアムズ兄弟が何度も準決勝に進出しています。細かいところですが、このようなところにも気が配れるマレーは素晴らしいですね。
賞金問題
2016年、BNPパリバ・オープンのトーナメント・ディレクターだったレイモンド・ムーア氏は、女子選手を蔑視しているとも受け取れるこんな発言をしました。「もし私が女子選手だったら、毎晩ひざまずいて神に感謝するだろう。テニス界をけん引する、ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルが生まれてきたことをね。」この発言をきっかけに選手の間ではプロテニスの大会で男女の賞金が同額であるべきかどうかの論争が起こりました。例えば女子のセレナ・ウィリアムズが男女で賞金に差があることに異議を唱える一方、ジョコビッチは「男子にはずっと多くの観客が集まっているのだから、男子の方が多くもらうべき」という旨の発言をしています。この時マレーは「僕は100%男女が同額であるべきだと思う。特に男女が共催の大会ではね。テニスは男子だけで成り立っているものではないというのが僕の意見だ。」と述べています。
実際、近年のツアーでは男子の方が人気があるのは事実として間違いないわけです。なのでジョコビッチのような意見を持つ男子選手がいるのはおかしくはないのですが、マレーはこの点においても男女平等を主張しており、さすがだとしか言いようがないですね!
怪我からの復帰
マレーは2017年頃から怪我による不調に苦しめられ、一時ランキングも853位まで落ちてしまいました。2019年、マレーは長年悩まされた股関節の故障を理由に、その年のウィンブルドンを最後に引退することをほのめかしていました。ですが全豪オープン後に手術をしたので、結局ウィンブルドンシングルスには出場しませんでした。このまま引退かと思われましたが、結局復帰を果たし、10月のヨーロピアン・オープンで決勝進出すると決勝ではスタン・ワウリンカを破り2年ぶりのツアー優勝を果たしたのです。
この見事な復活劇は映画化されており、Amazon Primeで配信されているので気になる方は見てみてください!
Amazon.co.jp: アンディ・マリー: 再起までの道 (字幕版) (4K UHD)を観る | Prime Video
このように近年は股関節の怪我との戦いが続いており、かろうじて現役を続けているもののいつ引退してもおかしくない状態です。現役のうちにマレーのプレーをたっぷり堪能しておきたいものですね!
エルネスツ・グルビス(ガルビス)ってどんな選手?イケメン?実家がお金持ち?西岡良仁との確執は?
今回はラトビア出身のテニスプレーヤー、グルビス選手について紹介していきます。
Photo by Christian Mesiano
プロフィール
エルネスツ・グルビス(Ernests Gulbis)はラトビア・リガ出身の選手です。父親が投資家、母親が女優の非常に裕福な家庭で生まれ育ち何不自由ない環境でテニスの腕を上げたようです。体格も191cm,85kgと恵まれており、若いころから才能あふれる選手として一目置かれていました。なかなかのイケメンでもあります。髭を生やしていることも多いですが個人的には髭のないグルビスの方が「王子様」な雰囲気が出てかっこいいと思います。笑
2014年の全仏オープンではベスト4に入りラトビア人初のトップ10に入るという快挙を成し遂げました。しかしその後は怪我の影響もあり絶不調が続きランキングは100位以下が定位置になってしまっているような状況です。近年低迷していることもあって日本のテニスファンの間ではそんなに知名度は高くないようですね。最大の武器は両手バックハンドで、威力のみならずコントロールも素晴らしいです。一方のフォアは、、、
迷走するフォアハンド
グルビス選手の特徴として私が最も伝えたいのは何と言ってもフォアハンドです。まずはこの動画を見てください。w
これは全仏オープンでベスト4に入るなど調子が良かった頃のグルビスなのですが、このようにフォアハンドのテイクバックが非っっっ常に特徴的でした。一部のファンの間ではまるで鳥が飛んでいるようだとかサーフィンをしているようだと言われ、「イーグル・フォアハンド」という名前も付きました。
Who Has the Best Shots in Men’s Tennis? - The New York Times
こちらのサイトでは「最も奇妙なストローク」ランキングでペールやティアフォー、ソックを抑えグルビスのフォアハンドが堂々の1位を獲得しています。
実はこのフォアハンド、プロになった当時はこのような構えではありませんでした。どうやら2013年頃にこの構えに変更したようです。いったいどのような試行錯誤をして構えを変更することにしたのでしょうか。
以前のグルビス↓
Ernests Gulbis practice in Rakuten Japan Open 2009
これを見る限り至って普通の構えですね。
現在のフォアハンド
New Gulbis forehand Rogers Cup 2016
イーグル・フォアハンドに限界を感じたのか、結局現在は左手を極端に前に広げることはやめたようです。ですが未だにどこかぎこちなさを感じるフォームではありますね。
自由奔放な性格
グルビスはコート内外のインタビューにおいて冗談を言ったり率直な気持ちを包み隠さず言ったりする面白い選手です。
例えば2010年のローママスターズの勝利後の遠隔インタビューにおいて試合を頑張る原動力は何だったのか聞かれた際、「インタビューを受けたかったんだ。このインタビューは自分の子供の頃の夢であるパイロットになった気分にさせてくれるからね。」(遠隔インタビューで使うマイク付きヘッドフォンがパイロットの使用するものに似ていることから)と発言したり、フェデラーに勝つことができた理由を聞かれた際、「朝スクランブルエッグを食べたからかな。」と答えたりして度々笑いを取っています。
また、グルビスはスウェーデンで売春婦と一緒にいたことで逮捕されたことがあるのですが、「あれは傑作だった。みんな一度は留置所で一夜を明かしてみるべきだ」とスウェーデン政府に対する皮肉を込めて発言したこともあります。
グルビスのおもしろインタビューをもっと見たい方はこちら(英語です)
一方で物議を醸す発言も多いです。例えば2013年にはビッグ4について「私は彼らを尊敬はするけど、彼ら全員インタビューはつまらない」と発言したり、2014年に「女性はテニスをするのではなく家族と子供に専念するべきだ」と発言してシャラポワをはじめとする人々から批判を浴びたりしています。このようなことも多いですが、飾らない正直な性格は世界中で愛されていて、個人的には見ていて面白い選手だと思います。笑
西岡良仁を怒らせた
2019年のジュネーヴオープン1回戦でグルビスは日本の西岡良仁と対戦しました。西岡良仁がツイッター上に載せた文章によると、ファーストセット後に西岡がトイレットブレークを取ったことに対して怒り文句をつけたそうです。残念ながらその様子の動画を見つけることはできませんでしたが、この出来事は日本におけるグルビスのファンを減らすことになったかもしれません。個人的にはグルビスは対戦相手に暴言を吐くような選手ではないと思っていたので、少し残念でした。ちなみに2020年5月現在西岡良仁とグルビスの対戦成績は1勝1敗です。
昨日の試合での出来事を書きました。初めて対戦相手に対してムカついて、試合中に討論になりましたが、それは良くなかったと反省しています。負けた人がこれを言えば言い訳みたいになるかもしれませんが、試合中にこういった出来事は無くなるべきだと思います。とても不愉快な一戦でした。 pic.twitter.com/vmBmwUT3Sb
— YOSHIHITO NISHIOKA (@yoshihitotennis) 2019年5月20日
直近のグルビス
2020年全豪オープン、グルビスは世界ランク256位として出場し見事予選を勝ち抜いた後、本戦1回戦でカナダの新星フェリックス・オジェ=アリアシムに勝利しました。その後のインタビューで彼は「(勝利の後これだけ感動したのは)ウィンブルドンでズべレフに勝って以来だ。僕は年とともに感情的になっている。理由もなく涙が浮かんだりすることもある。父親になったせいかもしれない。」と言っています。最近はトップから離れいることもあってかグルビスのおもしろ発言などの話題はあまり耳にしません。2017年に彼は結婚をし子供もいるのですが、キャリアの低迷と家庭を持ったことで良くも悪くも彼は少し変わったのかももしれませんね。
また今後5年はプレーしたいと言っているようなので今後のさらなる復調に期待したいですね!