エルネスツ・グルビス(ガルビス)ってどんな選手?イケメン?実家がお金持ち?西岡良仁との確執は?
今回はラトビア出身のテニスプレーヤー、グルビス選手について紹介していきます。
Photo by Christian Mesiano
プロフィール
エルネスツ・グルビス(Ernests Gulbis)はラトビア・リガ出身の選手です。父親が投資家、母親が女優の非常に裕福な家庭で生まれ育ち何不自由ない環境でテニスの腕を上げたようです。体格も191cm,85kgと恵まれており、若いころから才能あふれる選手として一目置かれていました。なかなかのイケメンでもあります。髭を生やしていることも多いですが個人的には髭のないグルビスの方が「王子様」な雰囲気が出てかっこいいと思います。笑
2014年の全仏オープンではベスト4に入りラトビア人初のトップ10に入るという快挙を成し遂げました。しかしその後は怪我の影響もあり絶不調が続きランキングは100位以下が定位置になってしまっているような状況です。近年低迷していることもあって日本のテニスファンの間ではそんなに知名度は高くないようですね。最大の武器は両手バックハンドで、威力のみならずコントロールも素晴らしいです。一方のフォアは、、、
迷走するフォアハンド
グルビス選手の特徴として私が最も伝えたいのは何と言ってもフォアハンドです。まずはこの動画を見てください。w
これは全仏オープンでベスト4に入るなど調子が良かった頃のグルビスなのですが、このようにフォアハンドのテイクバックが非っっっ常に特徴的でした。一部のファンの間ではまるで鳥が飛んでいるようだとかサーフィンをしているようだと言われ、「イーグル・フォアハンド」という名前も付きました。
Who Has the Best Shots in Men’s Tennis? - The New York Times
こちらのサイトでは「最も奇妙なストローク」ランキングでペールやティアフォー、ソックを抑えグルビスのフォアハンドが堂々の1位を獲得しています。
実はこのフォアハンド、プロになった当時はこのような構えではありませんでした。どうやら2013年頃にこの構えに変更したようです。いったいどのような試行錯誤をして構えを変更することにしたのでしょうか。
以前のグルビス↓
Ernests Gulbis practice in Rakuten Japan Open 2009
これを見る限り至って普通の構えですね。
現在のフォアハンド
New Gulbis forehand Rogers Cup 2016
イーグル・フォアハンドに限界を感じたのか、結局現在は左手を極端に前に広げることはやめたようです。ですが未だにどこかぎこちなさを感じるフォームではありますね。
自由奔放な性格
グルビスはコート内外のインタビューにおいて冗談を言ったり率直な気持ちを包み隠さず言ったりする面白い選手です。
例えば2010年のローママスターズの勝利後の遠隔インタビューにおいて試合を頑張る原動力は何だったのか聞かれた際、「インタビューを受けたかったんだ。このインタビューは自分の子供の頃の夢であるパイロットになった気分にさせてくれるからね。」(遠隔インタビューで使うマイク付きヘッドフォンがパイロットの使用するものに似ていることから)と発言したり、フェデラーに勝つことができた理由を聞かれた際、「朝スクランブルエッグを食べたからかな。」と答えたりして度々笑いを取っています。
また、グルビスはスウェーデンで売春婦と一緒にいたことで逮捕されたことがあるのですが、「あれは傑作だった。みんな一度は留置所で一夜を明かしてみるべきだ」とスウェーデン政府に対する皮肉を込めて発言したこともあります。
グルビスのおもしろインタビューをもっと見たい方はこちら(英語です)
一方で物議を醸す発言も多いです。例えば2013年にはビッグ4について「私は彼らを尊敬はするけど、彼ら全員インタビューはつまらない」と発言したり、2014年に「女性はテニスをするのではなく家族と子供に専念するべきだ」と発言してシャラポワをはじめとする人々から批判を浴びたりしています。このようなことも多いですが、飾らない正直な性格は世界中で愛されていて、個人的には見ていて面白い選手だと思います。笑
西岡良仁を怒らせた
2019年のジュネーヴオープン1回戦でグルビスは日本の西岡良仁と対戦しました。西岡良仁がツイッター上に載せた文章によると、ファーストセット後に西岡がトイレットブレークを取ったことに対して怒り文句をつけたそうです。残念ながらその様子の動画を見つけることはできませんでしたが、この出来事は日本におけるグルビスのファンを減らすことになったかもしれません。個人的にはグルビスは対戦相手に暴言を吐くような選手ではないと思っていたので、少し残念でした。ちなみに2020年5月現在西岡良仁とグルビスの対戦成績は1勝1敗です。
昨日の試合での出来事を書きました。初めて対戦相手に対してムカついて、試合中に討論になりましたが、それは良くなかったと反省しています。負けた人がこれを言えば言い訳みたいになるかもしれませんが、試合中にこういった出来事は無くなるべきだと思います。とても不愉快な一戦でした。 pic.twitter.com/vmBmwUT3Sb
— YOSHIHITO NISHIOKA (@yoshihitotennis) 2019年5月20日
直近のグルビス
2020年全豪オープン、グルビスは世界ランク256位として出場し見事予選を勝ち抜いた後、本戦1回戦でカナダの新星フェリックス・オジェ=アリアシムに勝利しました。その後のインタビューで彼は「(勝利の後これだけ感動したのは)ウィンブルドンでズべレフに勝って以来だ。僕は年とともに感情的になっている。理由もなく涙が浮かんだりすることもある。父親になったせいかもしれない。」と言っています。最近はトップから離れいることもあってかグルビスのおもしろ発言などの話題はあまり耳にしません。2017年に彼は結婚をし子供もいるのですが、キャリアの低迷と家庭を持ったことで良くも悪くも彼は少し変わったのかももしれませんね。
また今後5年はプレーしたいと言っているようなので今後のさらなる復調に期待したいですね!